エイプリル社について

人々の暮らしを創造し、責任ある操業で

国の発展に貢献する

当社の歴史
設立のビジョン

アジア・パシフィック・リソース・インターナショナル・ホールディングス社(エイプリル社)は、1973年にスカント・タノトが設立したRGEグループの一員です。彼のリーダーシップのもとで、RGEグループは、6万名以上を雇用し、総額で200億米ドルの資産を持ち、世界中で売上を誇る国際的なグループへと成長を遂げました。

責任あるコーポレート・シチズンシップの提唱者であるエイプリル社およびその子会社(エイプリルグループ)は、スカント・タノト氏の4つのCを尊重しています。すなわち、コミュニティ、国、気候、企業(Community、Country、Climate、Company)のプラスになる優れた方法で事業を行うというものです。これにより、企業の社会的責任がエイプリルグループの事業や管理の中に織り込まれ、環境とコミュニティの開発を前進させ、企業の社会的責任が果たされることになります。1981年に設立されたタノト財団は、このビジョンを実行しています。

繁栄への道のり

APRIL Group history

エイプリル社は、1993年からスマトラ島のリアウ州で植林地の開発を、同州のプララワン県ケリンチで工場建設を開始しました。当時、ケリンチには200世帯が暮らしていましたが、エイプリル社のビジネスが拡大し、多様化するにつれ、人口は2010年までに20万人以上に成長し、スマトラ島ケリンチは社会的、商業的に地域拠点へと変容を遂げました。

1995年に商業的なパルプ生産、続いて1998年に紙生産を開始しました。当初から、この地域の成長は、エイプリル社のインドネシアでの事業の成長を映し出すものとなり、1999年にプララワン県が設置され、続いて2001年にプララワン県にケリンチ地区が設置されました。スマトラ島ケリンチの継続的な成長により、2005年には3つのエリアに分かれました。

2010年、エイプリル社の森林事業がリアウ州の経済生産総額の6.9%に寄与していると評価されました。エイプリル社は約9万名の雇用機会を創出し、これを誰もが教育を受けられる環境、そしてヘルスケアや住宅供給といった分野での社会的サポートを提供する取組みと組み合わせることで、生活水準が改善され貧困レベルが30%減少しました。

持続可能な林業の種を蒔く

APRIL Group history

持続可能なビジネスへの長期的アプローチの一環としてのコミュニティ開発の重要性を認識し、エイプリル社は経済開発を目指すための一連の取組みを展開し、現地の中小企業(SMEs)を支援しました。

2002年、エイプリル社は、サプライチェーンおよび生産チェーンに非合法的な木材が入り込むのを防ぐ包括的な木材合法性システムを導入しました。このシステムは、当社の植林地から工場サイトまで木材を検証し、追跡するものです。エイプリル社はまた、世界自然保護基金(WWF)と協力してテッソニロ地域での違法な伐採に対処し、テッソニロ地域でのさらなる道路建設およびアカシアの植林地開発に関する停止に署名しました。同年、エイプリル社は、原材料となる木材が植えられた土地と紙パルプ工場のすべてでISO 14001認証を取得しました。

当社設立から10年後の2003年、エイプリル社は初の持続可能性報告書を発表し、持続可能な林業事業への誓約と並行してコミュニティ開発構想の筋道をまとめました。同年、エイプリル社は、成長する事業を支援するべく、中国に広州支社を設置しました。

2005年、エイプリル社は、コンセッションに対して、土地活用計画のための高保護価値評価を自主的に導入しました。この方針は、森林伐採や森林劣化の課題に対する実用的で責任あるソリューションを提供するものです。エイプリル学習研究所も設置し、エイプリル社はインドネシア政府より、工場の環境実績に対してグリーン・プロパー・レーティング賞を、また工場の健康で安全な管理に対してゴールデンフラッグ賞および事故ゼロ賞を受賞しました。

成長と認知度の上昇

APRIL Group history

2006年、エイプリル社は国連グローバル・コンパクトの原則に署名しました。同年、エイプリル社の子会社であるリアウ・アンダラン・パルプ・アンド・ペーパー(RAPP)社は、インドネシアエコラベル協会(LEI)基準に基づく持続可能な植林地森林管理(SPFM)の認証を取得しました。2011年には、SPFM-LEIに基づきさらに5年間の再認証を見事に取得しました。

2007年、エイプリル社は、インドネシアで初めてで唯一の持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)企業と認められました。

2008年、大規模パルプラインの完成により、リアウ州は年間280万トンの生産量を誇る世界最大級の一貫生産を行う紙パルプ工場を抱えることになりました。ISO 9001:8000およびISO 14001を取得したこの工場では、自給自足型のエネルギー生産を確実にするための技術に投資を続けています。

2010年以降、エイプリル社の生産施設は、森林認証プログラム(PEFC)CoC認証を取得しており、工場に供給される原材料はすべて、確実に合法的で出処に問題のない調達源から得るようになっています。エイプリル社はまた、2010年にPaperOne TM製品に対して香港グリーンラベルを取得しています。

2011年10月、エイプリル社の子会社であるRAPPは、ビューロー・ベリタスの基準によるOLB(木材の原産地および合法性)認証の取得にアジアの産業植林地企業として初めて成功しました。エイプリル社の林産企業向けOLB基準認証は、森林事業および生産施設をカバーしています。RAPP社のサプライパートナーもまた、OLBの「CoC-容認可能木材」基準に基づく監査に見事に合格しています。

持続可能な未来への道筋

エイプリル社は、2014年1月に新たな持続可能な森林管理方針を発表しました。新しい方針では、環境保護への必要性のバランスを取り、現地コミュニティの利益を高めつつ、持続可能なビジネスを継続するというエイプリル社の誓約を強調しています。独立したステークホルダー諮問委員会(SAC)も導入し、持続可能な森林管理方針の透明性と実施を確かなものとしています。

2015年6月、エイプリル社は、SACや幅広いステークホルダーからの意見を得た後、持続可能な森林管理方針を発展させ、サプライチェーンからの森林伐採の排除や高炭素ストック評価の追加など、森林の保護および保全の誓約をさらに強化しました。

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