水とエネルギーの効率化
水のリサイクルと処理
エイプリル社では、プロセスと技術に投資し、水とエネルギーの効率化を徹底しています。
水は紙パルプ製造工程のほとんどすべての部分で使われています。質の良いパルプの製造には清浄な水が欠かせません。エイプリル社は水処理技術に投資し、リサイクル処理で清浄化した川の水を工場用水にすることで、国際的基準に照らして水の消費を同等の事業よりも確実に少ないものにしています。エイプリル社が近隣のケリンチ区に清浄な水を供給していることで、この誓約による恩恵は現地コミュニティにも共有されています。
全体として、工場の取水はカンパール川の平均流量の1.89%に等しく、政府のガイドラインをはるかに下回っています。専門家による社内チームが開発した革新的な水処理とリサイクル工程の結果、取水した水の約78%が川に戻されています。私たちの水利用がカンパール川の流量に結果的に与える影響は、BAT(利用可能な最善の技術)の限度を大きく下回ります。集水と水処理への誓約による社内でのリサイクル実施は、エイプリル社が一般に使用している水の90%を再利用する結果となっています。
エネルギーの効率化
エイプリル社は、廃棄物や生産工程から出るエネルギーを回収し変換することで、化石燃料への依存を減らしています。現在、エイプリル社の燃料エネルギー消費全体の85%がバイオ燃料に由来しており、二酸化炭素排出を減らすと同時に輸送要件の減少による間接的なメリットも生み出しています。
バイオ燃料の生産に最も重要な貢献をしているのは、世界最大の回収ボイラーの運用です。これによりパルプ生産の過程で生成される黒液という物質からエネルギーを回収し、年間390MW相当のエネルギーに変換しています。このボイラーとその他2つの回収ボイラーのエネルギーを利用して、発電や紙生産の乾燥工程向けの蒸気を生み出しています。
メタノールの回収でさらなるエネルギー効率化を達成しています。メタノールは、黒液を使った蒸留および蒸発工程で回収されます。これを釜で再利用することで、化石燃料への依存をさらに減らしています。
生成されるエネルギーのほとんどが紙パルプ製造工程で利用されますが、約2%の10MWが現地の送電系統に回されており、現地コミュニティの追加的エネルギー源となっています。