masthead sustainability conservation

持続可能性

事業運営の鍵は、

責任ある森林管理にあり

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保全

エイプリル社の経営ビジョンは、責任ある開発によってインドネシアのより良い未来を築き、現地の人々の貧困サイクルの打破と生活向上の一助となるという信念に基づいています。このビジョンを達成するには持続可能な運営が不可欠です。「持続可能」とは、人間のニーズに合わせて資源を用いると同時に、自然システムや環境の持続可能性を現在、そして将来にわたり確保することと定義しています。持続可能性を私たちの価値と志の中心に位置づけているのはこのためです。

エイプリル社は2005年から、コンセッションエリア内の環境的に貴重な森林の保全を誓約しています。HCVインドネシアツールキットを使用して37の高保護価値(HCV)評価を実施しました。その結果に基づき、現在私たちはコンセッションエリア内の25万ヘクタール以上のHCV森林を保全・保護しています。

さらにこれまで不法侵入者などの伐採によって荒廃が進んでしまった森林地区の保護と回復も行っています。カンパール半島では、半島の2つの異なる地区にある4万ヘクタールの高保護価値の森林の回復が進行中です。

こうした保全および生態系回復エリアは、インドネシア政府により付与されるコンセッションのうち、林業用としてエイプリル社に割り当てられた100万ヘクタールの中に位置しており、このうち計48万ヘクタールを持続可能な植林地としています。1993年に初めて植林が行われ、第3世代、第4世代となる再生可能な植林地もあります。残りの土地はコミュニティによる使用とインフラストラクチャーのために確保されています。

生態系回復への取組みをさらにご覧ください。

付与されたコンセッションエリアには炭素を蓄える泥炭地も存在するということを私たちは常に意識しています。泥炭地の管理に科学的アプローチを取り、水位を最適化し、貯蔵されている炭素の放出を長期にわたって最小限にしながら、私たちの事業が、急速な成長を目指すリアウ州の幅広い社会的、経済的開発を補完するよう努めています。

泥炭地管理についてさらにご覧ください。

統合的な植林地管理の実施が保全への取組みの中心であり、不法侵入や荒廃から保全林を守る方法として「リング状植林地」を実施しています。これはコンセッションの周縁部にアカシアの植林地を設置して緩衝ゾーンを作り出すものです。この方法は、中央の保全林エリアを保護して不法な伐採や不法侵入を減らすのに役立ち、また内側に生息する野生動物を保護する働きもします。

リング状植林地によって、経済的な利益のほか、資源や雇用機会も生み出し、現地コミュニティの暮らしを支援しています。このようにして、再生可能な植林地と保全・保護とのバランスを取るよう努力しています。

インドネシアの森林
forest conservation

インドネシアにはおよそ1億3,100万ヘクタールの森林があります。インドネシア政府はそのうち5,300万ヘクタールを保全・保護森林、7,800万ヘクタールを産業用森林としています。

政府は、産業用に確保したエリアのうち1,050万ヘクタールを産業用森林植林地に指定しました。これには紙パルプ、建築資材、家具の原材料の生産に利用される植林地が含まれています。紙パルプ植林地として利用されているのは産業用森林植林地の半分以下となっています。産業用森林エリアのうち、残る6,750万ヘクタールは農業に利用されており、これにはパーム油農園、天然ゴム農園、またインフラストラクチャーや居住地目的も含まれています。

産業用森林とされた7,800万ヘクタールのうち、エイプリル社は100万ヘクタールをコンセッションエリアとして付与され、そのうちの48万ヘクタールを植林地としています。私たちのコンセッションが産業用森林エリア全体に占める割合は1.3%にすぎず、植林地についてはわずか0.6%(あるいはインドネシアの森林全体の0.4%)です。

保護されている森林のうち多くのエリアが不法伐採、不法農園、不法侵入により破壊されているのがインドネシアの厳しい現実です。エイプリル社が実施している民間セクターの保全によって、しっかりとした保護エリアが増え、また、植林地はすでに荒廃してしまった土地の生産性を改善し、樹木被覆を向上させます。

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